読んだきっかけ
僕はときどき「自分に最適な仕事は何か?」考えることがあります。ビジネス系SNSを眺めては、「こんな会社もあるんだな〜」と調べてみたりする。特に転職を考えてるわけではないんですが。
そんな感じで自分に最適な仕事の探し方や、仕事のモチベーションを保ち続ける方法とかを知りたいなーとなんとなく思って本書を購入しました。
ざっくり要約
- 適職 = 自分の幸福が最大化する職業
- 職業選びの失敗は視野の狭さから生まれる
- 失敗パターン、人間のバイアス、満足度が上がる、下がる要素を学ぼう
- 意思決定の精度を上げるノウハウを活用しよう
- 不満はないけどモヤモヤする場合はジョブ・クラフティングをしよう
感想
心の底から新卒の就活で読みたかった!と感じた本。そういっても当時は出版されてませんが・・・純粋に勉強になって面白くて、隅から隅まで読んでしまいました。
本書は「仕事に対する満足感」にフォーカスを当てた内容。何が満足感を上げるのか、下げるのかを解説しています。
なので「年収こそ最優先」「社会的地位の高さが最優先」といったような価値観を持っている人には合わないかもしれないですね。対象となる人の前提が違います。
仕事選びの失敗パターン、避けるべきポイント、満足感が上がる職場環境などなど、理解しやすくて再現性の高い内容が書かれいます。加えてアドバイスも具体的で実践しやすい。
「好き」を仕事にするな
これを読んで完全に撃沈した。なぜなら新卒の時は好きなこと、得意なことが活かせるで会社を選んでたからです・・・
なぜ好きなことなのに失敗するのかというと、いざ仕事になると好きなこと以外の作業をせざるを得ないし、仕事であるが故の面倒ごとに巻き込まれてしまうからだそうな。
最終的にはモチベーションが下がったり、「自分には向いてないかも・・・」と自信を失くしてしまうんですね。趣味は趣味としてやれってことなんですかねー?
情熱はどこから生まれるのか
情熱の話は目から鱗でした。簡単に言うと努力を注いだ分だけ情熱は育つ。そして仕事に愛着が生まれる。情熱っていうのは元から備わっていたり、外にあったり、探し出すものじゃないんだそうな。
あと、前回紹介した『人生は20代で決まる』にあった、自信の育て方と共通点があるなーと気づきました。過去の成功体験とか、積み重ねたスキルで自信は育まれるという話。人は心の中で何かしら育てがちだなーと。
他にも今の仕事に対する満足度合いをテストする「仕事満足度尺度」とか、転職先の候補を評価する分析テクニックとか紹介されています。現職でモヤモヤを感じたり、転職を考えたりした時は本書のテクニックを使いたいところ。


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