読んだきっかけ
Amazonのおすすめに出てきたのがキッカケ。
「幸福とお金の関係」というテーマに興味惹かれて読んでみた。
ざっくり要約
- 物を買うより思い出になることにお金を使おう
- 人は物質的な豊かさより、時間的な豊かさに幸福を感じる
- 好きなことでも飽きて幸せを感じなくなる
- ご褒美は「たまの楽しみ」に留めておこう
- 「自分には時間に余裕がある!」と感じられることが大事
- ボランティアや他人への親切も時間の余裕を感じられる
- 楽しいことは先延ばしてワクワクを取っていておこう
- 他人のためにお金を使うと幸せ爆上がり
感想
本書はどんなことにお金を使ったら人が感じる幸福度は高まるのか?というテーマ。
タイトルに「5つの授業」とあるように、
- 経験に使う
- 消費の楽しみはどれくらいで飽きるか
- 時間をお金で買う
- 先払い
- 他人にお金を使う
という5つの観点から幸せを感じるお金の使い方を解説しています。
「幸福」と聞くとスピリチュアルなものを想像するかもしれません。しかし本書は多くの幸福と消費にまつわる実験例を交えて、しっかりと心理学的に説明してくれています。
読後、自分のお金の使い方を見直したくなる本でした。物の豊かさだけを追求しても満足感は得られないんだなーと。
物の豊かさより思い出
欲しい物をたくさん買って贅沢をするよりも、思い出になるような経験にお金を使った方が幸福度が高い。というのはよく聞く話。
それが心理学的にもちゃんと説明できるということが分かったということなんでしょうね。
どんなに高い買い物や好きな物だったとしても、いずれその状況に慣れる。現状の幸せに飽きてしまうんですね。
でも経験なら思い出としていつでも楽しめる。記憶は飽きるどころか美化されますしね。
時間の余裕と自己コントロール感
いわゆる「時間を買う」と幸福度が上がりますよーということだそうです。
なんで幸福度が上がるのかというと「自分には時間の余裕があるんだ!」「自分で時間をコントロールできてる!」と感じられるからなんだそうです。
つまり自分で意思決定できてる感覚が重要なんですね。
あと、他人への親切やボランティアも時間の余裕を感じられるアクティビティの一つだそうです。
これは「誰かを助けられるなんて、やっぱり自分には時間の余裕があるんだ!」と思えるからだそうです。実際には時間を使ってるのに不思議な話ですねー
幸福度の決め手は人との繋がり
本書を読んで一番重要な要素だなと思ったのが、いかに人との繋がりを感じられるかです。
経験にお金を使うにしても、一緒に経験した人との共通の思い出だったり、話のネタになるようなものが幸福感がかなり上がるんだとか。
他人への親切は時間の余裕を感じられますが、他にも人との繋がりを感じられるので幸せを感じやすいそうです。
第5章の「他人に投資する」では人との繋がりが大事だぞーと思える一番のところでした。
自分のためにお金を使うなら理解しやすいと思いますが、少額でも誰かのためにお金を使うと幸福度が上がるというのは驚きでした。
しかも、家族・恋人・友人など繋がりを感じやすいことにお金を使うと、ますます幸せを感じるみたいです。ちなみに「繋がりを感じやすい」というのは誕生日プレゼントとか、お祝い事とかが当てはまります。
自分の生活が苦しくならないくらいに、積極的に誰かにお金を使ってみようと思えたところです。プレゼント用口座とか作ってみようかしら。
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