読んだきっかけ
前回の読書メモで取り上げた『パレオダイエットの教科書』の著者のブログで本書が紹介されていたので、読んでみた。
ざっくり要約
- 実はミトコンドリアが超大事
- メタボはドミノのように症状が悪化する。一度始まると一気に発症する
- 生活習慣の初期段階からメタボ対策しなさい。
- 現代人は食べ過ぎ。内蔵が悲鳴あげてる。もっと労って
- 栄養を溜め込み過ぎた脂肪細胞は毒素を出すようになる
- 腹八分目の食事をすると若返る
- 運動しなさい。血管が太くなると寿命が伸びるよ
感想
結構サイエンス寄りな込み入った話も出てくるので、苦手な人もいるかもといった印象。テーマはメタボだけど、解説内容がほぼミトコンドリアの仕組みとか、消化器官の働きが中心。
そもそもなぜ肥満になると身体に悪いのか?という疑問も順を追って解説してた。
本書は新書形式でページ数は少なくて薄め。200ページくらい。
だけど内容は人体のメカニズムについて随所に書かれていて、まるで生物の教科書を読んでいるよう。専門用語がけっこう多く出てくるので、何度か読み返したり、単語を調べてコツコツ読でいた。
あくまでメタボの原理を解きほぐすというのが主旨なので、具体的な実践方法は深堀りしていない。「すぐ使えるメタボ解消法が知りたいぞ〜」という人は他のダイエット本をどうぞ。
結局は何を食べるかが大事
「人は食べたも物からできている」とはよく言ったもので、日頃食べてる物で健康の大半が左右されるんだなと思った。あと食べ物を消化してくれる僕らの内蔵ケアも大事。
そして「運動して摂取カロリーを燃やす」と頑張る人もいるけど、運動は痩せる目的としては効果が低いことも分かった。どうやら摂取したカロリー分を運動で燃焼させるには、かなりの運動量が必要らしい。
よく考えてみると少し動いただけで多くのエネルギーを消費していては、僕たち人類は過酷な自然で生き残れなかっただろう。良くも悪くも効率的な身体をしてるんだなーと。
とはいえ「運動なんてしなくていい!」というわけではなく、基礎代謝とか身体の機能を向上させたり、維持する目的としては超重要。加えてメンタルヘルスにも効果がある。
メタボや生活習慣病をミトコンドリアという観点から書かれた本書。今メタボの人にはダイエットを考える知識として。
まだメタボじゃない人にも生活習慣病を予防する知識として読んでみてはどうだろう。
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