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SIMPLE RULES – シンプルこそ最強

ビジネス書

読んだきっかけ

Amazonのオススメで出てきたのがキッカケだった気がする。もとから「シンプル」「無駄を省く」という考え方が好き。合理性重視。前に『エッセンシャル思考』を読んだのもあって、興味が惹かれた。

あと、なんでシンプルなルールはなぜ効果があるのか、よくよく考えると分からなかったりして疑問も感じたので読んでみた。

ざっくり要約

  • シンプルなルールは決断を早め、行動に移し、臨機応変に対応できる
  • シンプルなルールは少なく、具体的で、柔軟である
  • 「その場しのぎの単純さ」ではなく「洗練されたシンプルさ」を求めよ
  • ルールづくりにトップダウンは厳禁
  • 現場メンバーの意見を中心にルールをつくりなさい
  • 「ローマは一日にして成らず」洗練されたルールは試行錯誤がつきもの
  • ルールづくりに終わりはない。状況に応じて常に改良する

感想

本書は「シンプルなもの」こそ意思決定の手間が少なく、ズバリ効果的であるという趣旨。

話の流れは「シンプルルールのポイント→実例紹介」の繰り返し。全体の割合でいえば実例が大半になると思う。実例集として読めなくもない。

取り上げるエピソードは自然界からビジネス界まで多岐にわたる。鳥が群れをなして飛ぶルール、戦場で負傷兵を手当する際のルール、ネットフリックスの社内ルールなどなど。

これが各項で解説されるシンプルルールのポイントに沿って付される。どの例も面白く読めるし、実例を挙げることで理論に偏らずに理解できたと思う。

ビジネス以外にも当てはまる

本書の著者はビジネススクールの講師と組織論の教授なので、ビジネスの話が重きを置いているが、人生設計にもシンプルルールを活かせるぞ〜とも言っていて「マッチングアプリに当てはめたら」「うつ病の治療に当てはめたら」と、面白そうな例も載っていた。

「人生にルールなんて適用できるのか?」なんて意見があるかもしれない。ここで語られる「ルール」というのは法律や規則のような、人の行動を縛ったり規制したりする意味じゃない。本書では「意思決定の判断基準」としてシンプルルールを推奨している。

人生のシンプルルール

僕の考えとしては人生のシンプルルールは本人の価値観なんじゃないかなと思う。好きなこと嫌いなこと、自分が心地よいと感じる状況、信念などひっくるめて価値観だと。

価値観がハッキリしていないと物事を判断しづらいなと感じる。自分の好き嫌いが分かってないと、物事を判断したり行動に移しづらかったり。この好き嫌いが意思決定の判断基準になるんだから、シンプルルールとも言えるんじゃないかな?

個人の価値観って突き詰めるとシンプルにまとまるものだし、具体的で臨機応変に当てはめられると思う。本書におけるシンプルルールの定義と共通していて、我ながら的を射てるかも!と思ってしまった。

ちなみに本書では人生設計におけるシンプルルールづくりの第一ステップに「生きがいと解決したい問題」を設定することとしている。いかにもビジネススクールっぽいアプローチ。

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