スポンサーリンク

脳を鍛えるには運動しかない! – 人は運動するためにできている

健康

読んだきっかけ

この本を読むまで僕はまったく運動してきませんでした。

学生時代は文化系一筋。吹奏楽やロックバンドに打ち込み、家に帰れば読書や勉強、楽器の練習、ネットサーフィンといった具合。

身体を動かすタイミングといえば、もっぱら体育の授業ぐらいのものです。

そこで偶然、Youtubeで本書の要約を見て知ったのがキッカケ。どうやら運動は体だけじゃなく、脳にも抜群に良いらしい。とても興味惹かれたので読んでみました。

ざっくり要約

  • なんでもいいからとにかく運動だ!
  • 人間は身体を動かすためにできている
  • 人間の身体の仕組みは、現代文明に追いついていない
  • 運動はメンタルの安定にも効果あり
  • 運動は脳の神経細胞を増やし、結びつきを強める

感想

運動に対する考え方が180度変わりました。決して大げさではなく、本当にガラリと。

今まで運動やスポーツにまったく興味を持たずに20年以上生きてきました。むしろ億劫なものとしか思ってなかったです。しかし読み終えた後(というか読んでる途中)から毎朝運動をするように

今では朝10〜20分ほどジョギング(最大心拍数の75%くらい。今の僕でいえばBPM146)しています。今後は少しずつ走る時間を伸ばすか、筋トレを取り入れたい。

人間の身体ってスゴい

本書ではこれでもかっていうほど、運動が僕たちの脳・メンタル・身体へ影響を与えるメカニズムを科学的に解説しています。

特に印象に残ったのが、運動をすると脳細胞を増やすタンパク質が分泌されるということ。BDNFという成分が分泌され、脳の成長を促進して鍛えるらしいです。

こうした事実を知ると、「脳筋」というのは嘘のように思えてきますねー。身体を鍛えているから知識をインプットするコンディションはバッチリ整ってるので。

身体を鍛えて勉強すれば無敵ですね。プロスポーツ選手は頭が良いというのも、科学的に正しいのかもしれないです。

ちなみに本書は専門用語のオンパレード。シナプス、BDNF、ドーパミン、HPA軸、コルチゾールなどなど。

初めて読むような分野だと抵抗を感じるかもしれないので注意。それでも順を追って分かりやすくメカニズムを説明してます。しかも巻末には専門用語の解説つき。

と、なんだかお硬いイメージを伝えてしまったけど、本書が言いたいメッセージは1つ。「とにかく運動をしろ!!!」ということ。非常にシンプルな結論を様々なメリットや研究結果から解説しているのである。

とにかく僕たちの身体は上手くできてるなーとひたすら関心させられます。1つの神経伝達物質やホルモンが連鎖的に信号を伝え、僕たちの体中を駆け巡っていることが学べる。

人体は面白い。まるで伝言ゲームビリヤードのよう。

メンタルにも良い

運動嫌いだった僕でも、やっぱり運動した後は気持ちが良いという記憶があります。リフレッシュしたような、リラックスして落ち着いた気分。

こうした効果はどうやら科学的に判明しているようです。それにはセロトニンという神経伝達物質が深く関わってるようで。

セロトニンはメンタルを安定させる働きがあり、運動するとさらに分泌。そして運動後は筋肉がリラックスして緩む。この筋肉の状態が信号として脳に伝わり、脳は「リラックスしているんだなー」認識する。こういう仕組みで運動はメンタルにも良い影響があるとのことです。

本書では不安、ストレス、うつ、ADHDのメンタル的な悩みを解決するアイディアを各章に分けて解説してます。もちろん、どういう神経伝達物質やホルモンが分泌されて、どのように信号が伝わり、メンタルに良い影響のかなど、メカニズムも説明。

また仕組みだけでなく、症状自体の仕組みを解説してくれていて、これまた勉強になる。やっぱり人体ってスゲーと思わされますね。

不安といえば、以前に不安対策についての本を紹介してます。もし興味があればこちらも読んでみてほしい。運動+マインドフルネスで、最強のメンタルを手に入れよう。

メンタル的な悩みの他にも妊娠、老化、トレーニング法にまつわる話も触れています。

今すでに運動してる人も、僕みたいに長らく運動してこなかった人も、読む価値ありです(ちょっと分厚くて長いけど・・・)。僕と一緒に運動しましょう!

コメント